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今回から「金融シリーズ」をお届けします。

 

融資交渉に臨むために

開業で一番の正念場となるのが、金融機関との融資交渉です。多くの開業ケースでは約1億円程度の資金調達が必要であることが多く、厳しい融資交渉を勝ち取り、審査を乗り越えて行くためには、金融に関する基本的な知識を身につけておかなければなりません。

 

借入期間について

融資を受ける(資金の借入をする)場合、一般的に次の2種類があります。

・長期借入:借入から返済までの期間が1年を超えるもの

・短期借入:借入から返済までの期間が1年以内のもの

金融機関の立場では、融資期間が長くなればなるほど返済のリスクが高まるため、審査が厳しくなる傾向にあります。

しかし、開業の場合は初期投資のほとんどが建物や医療機器などの高額なものが占め、それらは固定資産として減価償却していくものであるため、長期借入で資金をカバーすることが基本です。

 

担保の設定

長期借入の場合、金融機関側はリスク回避のために担保を設定します。

・物的担保:土地、建物などの資産価値がある物

・人的担保:連帯保証人など

仮に物的担保を設定しようとしても、価値が目減りして融資額に対して担保不足になるケースもあります。このとき、別の担保を追加で設定することになります。したがって、融資交渉に臨む前に担保の価値をあらかじめ調べておく必要があります。

また、最近では「無担保融資」の制度も用意されているため、複数の選択肢を検討しましょう(詳細は別の記事でご紹介します)。

 

返済期間

借入時、最も検討すべきことが「返済にどれくらいの期間を設定するか」です。返済期間に応じて、月々の返済金額と利息額が変わるため医院経営と自分の生活に大きな影響が出ます。

開業初期は、基本的には長期で返済する計画を立て、資金繰りを楽にする方針になります。ただし、返済期間が長すぎると利息分がデメリットになるため、収支計画に見合った期間を設定して交渉に臨むことになります。

長期 短期
担保 必要 原則必要
返済 分割 分割または一括
据置期間 設定可 原則なし
使途 設備投資・運転資金 当座の運転資金
金利 短期より高い 長期より低い
金利変動 変動・固定 固定

 

次回も「金融の基礎知識」についてお届けします!

 

開業サポート

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