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「金融シリーズ」第4回目は、「据え置き期間」を中心にお届けします。

 

据え置き期間の意味

前回の記事で、「返済方法」について「元金均等返済」「元利均等返済」の2種類があるとご説明しました。

このうち、元金均等返済が通常選ばれる方式であると書きましたが、この場合、返済初期の間は元金に加えて、利息額の支払が大きくなるため負担が大きくなる傾向にあります。

開業初期は来院患者数も少なく、売上金が振り込まれるまでに期間が空くことから、少しでも返済の負担を軽くすることが好ましいと考えられます。

したがって、融資交渉の際には「据え置き期間」を設定して、元金部分をしばらくの間は支払わずに、利息部分のみを支払うことができます。

金融機関によって据え置き期間の条件がある程度定められていますが、開業初期の苦しい時期のみを避ける意味で、最初の半年間程度が妥当かもしれません。

 

無担保融資

近年では、リース会社や銀行による長期融資でも、「無担保」での取り扱いをするパターンが出て来ています。医療分野は今後も需要が見込まれており、市場の成長可能性に注目してリース会社や銀行が医院開業に積極的であることが背景にあります。

もちろん、全てのリース会社や銀行が無担保融資を取り扱っているわけではありませんし、融資額や条件にも差があるため、まずはその金融機関が無担保融資制度を持っているかどうかの確認が必要です。

無担保融資は、担保が設定される場合に比べて審査が厳しくなるのが普通です。資料作成の手間や融資担当者との打ち合わせが増えるなど、デメリットも考えられます。

一方で、過去に担保不足が理由で開業のタイミングが遅くなり医院経営に悪影響を及ぼすケースがあったり、開業そのものを諦めるケースがあったりしたため、やはり無担保融資を利用するメリットは大きいと言えます。

国や病院機構が無担保融資制度を用意していることもありますので、もし担保物件があったとしても、無担保融資の路線も併せて持っておくと、金融機関との交渉を有利に進められる可能性が高いです。

無担保融資制度は、金融機関のホームページで取り扱いがあるかどうかを調べることもできるので、あらかじめ情報を入手しておいて進めましょう。

 

次回は、「融資交渉」の話をご紹介します!

 

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