ヘルスケアブログでは、医院開業を志すドクターのために、開業に役立つ知識や情報をまとめてお届けしています。

今回から「資金計画シリーズ」を始めます。シリーズ第1回目は「資金計画の考え方」についてです。

まずは、資金計画の全体像をつかみましょう。具体的には、6つのステップを踏んで行きます。

 

①必要資金を見積もる「必要資金計画」

医院開業の準備段階から、開業スタートまでにどれくらいの資金が必要かを見積もります。

これは、開業タイプの種類によって大きく異なりますので、どのような医院経営を目指していくか、よく考えたうえで慎重に進めていきましょう。

なお、開業タイプについては以前の記事「開業タイプの決定」をご参照ください。

 

②資金調達の見込みをつける「資金調達計画」

開業までの必要資金をどのように手当てするのか、その見込みをつけます。

現在の自己資金や今後の収入を踏まえたうえでどこまでお金を使えるのか、足りない場合はどの銀行から融資を受けるのか、必要資金の調達方法について具体的に考えます。

 

③開業後の収入見込みをつける「収入予測」

診療圏調査や周りの競合状況などから、開業した医院にどれくらいの患者さんが来院するかを具体的に計算し、どのくらいの収入が見込まれるかを想定します。

ここでの見込みが甘いと、その後の計画も含めて、すべてが文字通り「計画倒れ」になってしまいます。少しシビアに考えていきましょう。

 

④医院経営に必要な支出を計算する「支出予測」

医院開業後は、経営上必要な費用が発生します。

人件費や電話・インターネット利用の通信費、機器や備品のリース代、光熱水道代、土地・建物を借りる場合は賃借料などの固定費。そして、広告宣伝費や消耗品、残業代などの変動費など。

月々の支払は大きくなくても、年間で換算して様々な種類が積みあがると、それなりの金額になるものもあります。

 

⑤収支のバランスを予測する「収支予測」

③の収入から、④の支出を差し引いて月々および年間でどれくらいで利益が残るのか、あるいは、どれくらいの赤字が出るのか、その計算を行って「収支予測」を行います。

 

⑥当座の運転資金をどのようにまかなうのかを考える「資金繰り計画」

最後に、⑤で明らかになった金額に対して、どのように運転資金を回していくのかを考えます。

一般的に、開業から6ヵ月程度は収支が赤字になる場合が多いです。その期間は、足りない資金を補うためにあらかじめ自己資金を多めにプールしておくか、融資を多めにしておいて(その分、利息も増える)、補てんしていく、などが考えられます。

利息の支払いに加えて、思わぬ費用の発生があったり、医院経営だけでなくドクター自身の生活費についても押さえておく必要がありますので、運転資金はかなりシビアに考えておかなければなりません。

開業準備段階でどのくらいのお金が必要で、集めたお金を使っていくとどれくらい手元に残り、その後の運転資金にどれくらい使えるのか、開業後のどこかで資金ショートは本当に起きないのか、具体的に計画を立てる必要があります。

 

次回以降、開業準備の各段階に応じてどのような資金計画を立てるべきか、具体的に見て行きます!

 

開業サポート

東手城ヘルスケアモールでは、事業計画の作成など開業をお考えのドクターの全面的なサポートをおこなっております。

医院開業」についてご関心をお持ちの方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

【関連記事】

開業までのステップ

医院開業のタイミング①~患者行動から考える

医院開業のタイミング②~資金繰りから考える

医院開業コンサルタントの活用①~コンサルタントの種類

医院開業コンサルタントの活用②~コンサルタントの支援スタイル

医院開業コンサルタントの活用③~悪徳コンサルタント

開業タイプの決定

立地選定におけるポイント その1

立地選定におけるポイント その2

不動産取引契約 その1

不動産取引契約 その2~売買契約

不動産取引契約 その3~賃貸借契約

不動産取引契約 その4~借地契約

院外調剤との協力関係 その1~医薬分業の現状

院外調剤との協力関係 その2~医薬分業のメリット

院外調剤との協力関係 その3~パートナー薬局選び5つのポイント

院外調剤との協力関係 その4~院内から院外への切り替え