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今回は「資金繰り」について、2回目の内容です。

 

資金繰りとは

前回の記事で、医院経営に関わる4つの利益について、その重要性をご説明しました。

しかし、実際に手元のお金が、収支計画で表れた数字一覧のように、同時に動いていくわけではありません。収入にも支出にも、必ずお金が動くタイミングがあります。

医療保険収入では、その月に売上が立っていても、実際にお金が医院の口座に振り込まれるのは数ヵ月後です。また、費用の部分で「減価償却」を計上していても、実際にはお金が出て行かなかったりもします。

このように、実際のお金の動きを追っていき、資金をショートさせずに医院を回していくことを資金繰りと言います。

 

スタートは運転資金

開業後数か月間の赤字資金をカバーするために、立ち上げ用の運転資金を準備することをこれまでに何度か触れてきました。

この運転資金から、お金が実際に出て行くタイミングと金額の大きさを見ながら、余裕がどれくらいあるかを見て行きます。通常、1ヵ月目で黒字に至るパターンはまれですので、半年から1年間は赤字の月が続くことを想定します。

また、どの程度の期間をかけて黒字化になるかは、費用や借入が大きい医院と、そうでない医院では異なります。開業ケースによって、見きわめて行く必要があります。

 

資金繰りのケース

以下、ごく簡易的に資金繰りの例を考えてみます。あくまでもイメージであって、実際の金額は大きく異なります。

■A医院 運転資金:100万円

1月 2月 3月 4月 5月 6月
入金 100 120 150 180 210 250
変動費 50 60 70 80 90 100
固定費 80 80 80 80 80 80
資金の動き (30) (20) 0 20 40 70
資金残高 70 50 50 70 110 180

1月目は赤字30万のため、運転資金100万から差し引いて70万円が手元に残り、その後開業4ヵ月目となる4月で資金増に転じ、以降は患者増に伴って収入が上がり、変動費も上昇しますが、資金は順調に増えて行くというパターンです。

実際には1~2ヵ月目の入金額が非常に少ないことが想定されますので、やはり運転資金を多めに確保して余裕を持たせる方が良いと考えられます。

 

次回はいよいよ、資金繰りについて最後となります。

 

開業サポート

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